アジア株が弱い。香港ハンセン指数や日経平均の下落要因
香港ハンセン指数が水・木と大幅下落
きっかけは水曜に発表されたPMI。さらに、半導体材料の輸出規制が報じられたことで米中貿易摩擦リスクが再燃。欧州でも中国関連株は売り込まれました。
(上:週足 下:日足)
昨夜の重要イベントは米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表でした。結果として注目されたのは(その前から注目されていますが)、米国債利回りの上昇。トレンドラインを明確に上抜けました↓。市場では現在、議事要旨がタカ派と受け止められています。
そして、ユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)も悪化。
日経先物↓
日経新聞は「ソシオショック」という見出し↓
さらに、ETFの換金売りが翌日に控えていることも意識されました↓。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-22/RWMYFOT1UM0W01
色々と報道が重なって結構動いたので記録しておきます。週前半は米国が独立記念日だったこともあり急に動き出した印象。アジアと欧州は弱いが、米国はそこまで弱い印象はなかった。
ニュース記事のポイント
(引用)
6/5(水)米国の市況
・ワンポイント
独立記念日の休みが明けた5日の株式相場は小幅安となりました。7日に6月の米雇用統計の発表を控え、市場では「買い意欲に乏しかった」との声が聞かれました。中国やユーロ圏の経済指標が低迷し、景気の先行きへの警戒感が強まりました。6月13〜14日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利上げ停止に反対意見があったことも明らかになり、利上げ警戒感も株式相場の重荷となりました。
NYダウ反落、経済指標低迷など重荷に(1分で読める海外市場) - 日本経済新聞
6/6(木)日経平均の市況
6月のユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)改定値が49.9となり、好不況の分かれ目となる50を昨年12月以来、初めて下回った。
また、中国の6月のPMIも5が月ぶりの低下となるなど、世界景気の減速懸念から米国市場では主要株価指数が下落し、投資マインドを悪化させた。
また、米紙が「バイデン米政権が中国企業を対象にクラウドコンピューティングサービスの利用制限を設ける準備を進めている」と伝えたことも重しとなった。
この流れから、日経平均の下げ幅は一時700円を超える場面があった。
世界景気の減速や国内の需給懸念から利益確定の流れが強まる【クロージング】 執筆: Fisco
6/6(木)アジア株の市況
アジア株は総じて下落、米金融引き締め長期化懸念や米中貿易摩擦が嫌気されている。
イエレン米財務長官はきょうから4日間の日程で中国を訪問、日本時間6日17時半に北京に到着する予定となっている。中国政府高官と世界的な課題や共通の懸念分野について協議する予定となっているが、今週に入ってから中国による金属輸出規制や米国の対中報復措置検討などを受け、米中関係の大きな改善は期待できない。米商務省は中国の金属輸出規制に「断固反対」との立場を表明している。また、中国当局が景気支援策を未だ打ち出しておらず、中国の景気回復の遅れも懸念される。
アジア株は下落、米引き締め長期化懸念や米中関係悪化 上海市場ではゲルマニウム製造会社が値幅制限いっぱいの10%高 | 市況 - 株探ニュース
日経平均と香港ハンセン指数の動き 水・木
後場開始直後の下げは急だった。心理的節目33000円を割ってしまったが…。
このあと、木曜の米国重要経済イベントが控えます。