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釈迦の誕生日(仏誕節)とは??

本日は香港、タイ、ベトナムが仏誕節で祝日です。

佛誕節

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英国から中国へ返還された翌々年(1999年)に制定された祝日で、旧暦の4月8日にあたる例年4月の最後の週から5月のいずれかの日になる。 

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ベトナムの2023年の仏誕節(祭日)は6月2日金曜日で、祝日ではありませんでした。

*タイの2023年の仏誕節は6月3日土曜日で、6月5日月曜日が振替休日でした。

 

目次

 

 

仏誕節について

 

仏誕節(ぶったんせつ)は、仏教徒にとって非常に重要な宗教的な祭りであり、仏陀釈迦牟尼)の生誕を祝う日です。この祭りは、主に仏教徒のコミュニティや仏教国で祝われますが、一部の多文化的な国でも祝われることがあります。仏教徒は、この日に寺院で礼拝し、瞑想し、功徳を積むために慈善活動を行います。

 

仏教徒の中で、特に熱心な信者たちは、仏陀の生誕日である仏誕節に寺院を訪れ、仏教の教えに基づく行いを行います。これには、仏陀の誕生を祝うために花や線香を供えること、経典の朗読や法話の聴講、瞑想、施し(慈善活動)などが含まれます。また、仏教寺院では、この日に特別な祭りや催し物が行われることもあります。

 

香港の仏誕節(または中国語で「浴佛節」とも呼ばれる)は、香港で最も盛大に祝われる宗教的な祭りの一つです。香港は多くの仏教徒の信仰の中心地であり、仏教の様々な宗派が存在します。仏誕節の期間中、香港の寺院は信者や観光客で賑わい、特別な儀式や行事が行われます。

 

仏誕節の期間中、香港の寺院は華麗に飾られ、仏陀の誕生を祝うための祭壇が設置されます。信者たちは寺院に参拝し、仏陀に敬意を表します。また、仏教の教えに基づいて慈善活動が行われ、寺院やその周辺で無料の食事が提供されることもあります。仏教徒はまた、仏教の経典を朗読したり、瞑想したりすることで、精神的な浄化を追求します。

 

特に香港の仏誕節では、寺院以外の場所でも祭りが行われます。有名な例としては、「法会」(Dharma Assembly)と呼ばれる大規模な公開イベントが挙げられます。このイベントでは、仏教の教えや文化に触れることができ、多くの人々が参加します。また、仏教のパレードや仮装行列も行われ、龍や仏教の象徴的なキャラクターが市街地を練り歩きます。

 

香港の仏誕節は、宗教的な祭りとしての側面だけでなく、文化的な祭りとしても非常に重要です。仏教は香港の歴史と文化の一部であり、仏教の教えは香港社会の中核的な価値観として広く受け入れられています。仏誕節は、人々にとって、仏教の教えや智慧に触れ、善行を積む機会として捉えられています。

 

なお、仏誕節が公式の祝日とされている国や地域は限られています。香港やタイの他に、シンガポール、マレーシア、スリランカミャンマーカンボジアラオスベトナムなど、仏教の影響が強い国や地域で仏誕節が祝われることがあります。ただし、それぞれの地域での祝日や行事の詳細は異なる場合があります。

例えば、

 

シンガポール:
シンガポールでは、仏教は主要な宗教の一つであり、仏教徒のコミュニティが存在しています。しかし、仏誕節は公式の祝日ではありません。シンガポールでは、主要な宗教の祝日としては、イスラム教のハリ・レイ(ハリ・ラヤ・ピウサ・ビサク)やクリスマス、中国の新年(春節)などがあります。ただし、仏誕節には寺院や仏教共同体によるイベントや行事が行われ、仏教徒の信仰と文化が祝われることがあります。

シンガポールは2023年6月2日金曜日が仏誕節(Vesak Day , べサック・デー)で、公式の祝日です。

 

・マレーシア:
マレーシアは宗教的に多様な国であり、イスラム教が国教として扱われています。そのため、仏教は少数宗教の一つとなります。仏誕節はマレーシアの公式祝日ではありませんが、仏教徒の信仰と文化は一部の地域やコミュニティで祝われています。特に、マレーシアには多くの華人コミュニティが存在し、中国の伝統的な祭りや行事が重要な役割を果たしています。

 

ベトナム:
ベトナムは仏教が主要な宗教であり、仏教徒の割合が高い国です。仏誕節はベトナムでは非常に重要な祭りであり、公式の祝日とされていますベトナムでは「ヴェサク」または「ヴェサク・フルムーン」として知られる仏誕節は、仏教徒仏陀の誕生、悟り、涅槃を祝福する日として、多くの信者が寺院を訪れる特別な日となります。ヴェサクでは、瞑想、経典の朗読、寺院での祈り、慈善活動などが行われます。

 

しかし、中国本土は祝日ではありません。

 

香港と中国本土の違い

 

中国本土では仏誕節は公式の祝日ではありません。これは、中国の政治的な背景や宗教政策に関連しています。

 

中国は共産主義政権の下で、宗教の実践や信仰の自由が制限されています。中国共産党は、宗教を民衆の統一や社会秩序を乱す要素とみなし、その影響力を抑制するために厳しい管理を行っています。このため、中国本土では伝統的な宗教的な祝日や行事が公的な休日として扱われることは少なくなっています。

 

仏教も中国本土においては一部制約を受けています。中国政府は、仏教を中国文化の一部として評価しており、一部の寺院や宗教団体は公認を受けていますが、宗教の実践には厳格な規制があります。仏教の祝日である仏誕節が公休ではないのは、中国政府の宗教政策が一因とされています。

 

中国では代わりに、中国共産党が主導する政治的な祝日や行事が国民に広く認知されています。例えば、中国では国慶節(10月1日)や労働節(5月1日)などの祝日が重要視され、公的な休日とされています。

 

ただし、中国の一部の地域や特定の仏教寺院では、仏誕節に特別な行事や催し物が行われることがあります。また、個人の信仰や家族の間で仏誕節を祝うこともあるかもしれませんが、公的な休日としては認められていません。

 

 

香港で仏誕節が休日になった理由について
 

 

香港は宗教的多元性を尊重する社会です。仏教は香港の宗教的な風景で重要な役割を果たしており、仏教徒の信仰と文化を尊重するために、仏誕節が休日となったと考えられます。これは宗教的な多元性を認識し、異なる信仰や宗教の人々に対して配慮を示す一環として位置づけられています。

 

仏教は香港の文化と倫理に深く根付いており、仏教の祭りや行事は香港の伝統や文化の一部となっています。仏誕節が休日となることで、香港の人々にとっては伝統や文化の維持を重視する機会となります。

 

実際に香港市民にとっては、仏誕節は休日としての意識と共に、さまざまな要素を含んだ特別な日と認識されています。

例えば、

 

仏誕節の期間中は、香港の寺院や公共の場所では様々な行事や催し物が行われます。市民は寺院を訪れ、仏陀への敬意を示し、瞑想や経典の朗読を行います。また、仏教のパレードや文化的なイベントに参加することもあります。

 

休日として、家族や友人との集まりや食事を楽しむこともあります。特に、家族で寺院を訪れたり、一緒に行事に参加したりすることで、絆を深める機会となります。

 

また、仏教の教えに基づき、仏誕節の期間中は慈善活動が盛んに行われます。市民は施しを行ったり、貧困層や孤独な人々に対する支援活動に参加したりすることがあります。

 

休日である仏誕節は、忙しい日常から離れ、心身のリラックスや精神的な浄化を追求する時間として捉えられることもあります。瞑想や自己探求の時間を取る人々もいます。

 

以上のように、香港の市民にとって仏誕節は、宗教的な意味だけでなく、文化的な要素や家族の絆、慈善活動、個人のリフレッシュといった多様な側面を持つ特別な休日として意識されています。

 

その他の祝日の違い

 

最後に、その他の祝日についても記載しておきます。

 

国慶節(中国の建国記念日) : 国慶節は中国本土の祝日であり、毎年10月1日に祝われます。これは中華人民共和国の建国を記念する日であり、中国全土で盛大な祝典や行事が行われます。しかし、香港では中国本土とは異なり、国慶節は公式の祝日ではありません。

 

②香港返還記念日 : 香港には、中国への返還を記念する香港返還記念日(7月1日)が祝日として設定されています。この日は、1997年にイギリスから中華人民共和国に返還されたことを祝い、香港の主権移譲を記念するために制定されたものです。中国本土ではこの祝日はありません。

 

③宗教的な祝日の差異 : 香港では仏教の祝日である仏誕節や中秋節(中国の伝統的な祭り)が公式の休日とされていますが、中国本土ではこれらの祝日は一般的な休日としては扱われません。一方、中国本土では春節(中国の新年)が重要な祝日とされ、香港でも一部の企業や学校で春節が休日とされることがありますが、香港の正式な祝日とは異なります。

 

④労働者の休日 : 香港では、労働者の権利を重視し、労働者の権益を保護するためにいくつかの特別な休日が設定されています。たとえば、労働節(5月1日)や中国の伝統的なお祭りである龍舟祭り(端午節)の日が休日とされています。中国本土でも労働節は祝日とされていますが、具体的な休日の数やその他の労働者に関連する休暇には地域差があります。

 

以上です。